海嶺(上) 三浦綾子 角川文庫

海嶺(上) 三浦綾子 角川文庫



□マイブックミシュラン(星最大5つ)

読みやすい ☆☆☆
心にひびく ☆☆☆☆
発見がある ☆☆
ビジネス書 ☆
人生ヒント ☆☆☆





□ブログ管理者ぶなの寸評
江戸幕府は各藩の海の血からを削ぐために大型船の製造を許さなかった。それが数知れない多くの漂流を生んだ。太平洋の大海原へ小さな木の葉のような船が流されれば、あとは神仏に祈るしかない。荒天による転覆、水・食料の不足による餓死など生き残るものは稀であっただろう。その数少ない生き残りの数奇な漂流生活を「日本に帰りたい」という船員たちの一心な想いに則して描かれた作品だ。鎖国時代の日本と大航海時代の世界との立ち位置も感じさせてくれる。作者がクリスチャンであることによる鎖国日本への視点も注目していい。





□内容紹介
天保3年(1832)年、熱田から、千石船宝順丸が14人の乗組員を乗せ江戸に向かって出航した。しかし遠州灘で激しい嵐に遭い、船は遭難してしまう。1年2か月後、乗組員の中で生き残った、豪胆な岩松、明朗快活な久吉、心優しい音吉の3人は、奇跡的に北アメリカに漂着した。彼らを待ち受けていたのは、想像を超える数奇な運命だった……。逆境の中、諦めることなく、希望を持って生き抜く男たちを描いた感動の時代巨編、第1巻。(419ページ)



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□作者プロフィール
三浦綾子(みうらあやこ) 1922年、北海道旭川市生まれ。旭川市立高女卒。朝日新聞社の懸賞小説に『氷点』が入選。大ベストセラーとなる。人間の原罪などをテーマに、著書は多い。代表作は、『塩狩峠』、『海嶺』、『母』など。

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