功名が辻(一)~(四) 司馬遼太郎 文春文庫

功名が辻(一)~(四) 司馬遼太郎 文春文庫


□マイブックミシュラン(星最大5つ)

読みやすい ☆☆☆☆☆
心にひびく ☆☆☆☆
発見がある ☆☆☆☆
ビジネス書 ☆☆☆
人生ヒント ☆☆☆☆☆







□しおり

・自惚れという肥料だけが、才器ある男をのばす道だ。それが武将であれ、禅僧であれ、絵師であれ。かしこい千代はその機微を知っている。[(一)P27]
・男というものはいくつになっても子供で、生涯、子供をそだてるようなつもりで夫を育ててゆけばよい[(一)P33]

・人間というのはいつも、同類の人間という生物に、敵意、嫉妬、冷酷、憎悪を感じていながら、おなじ心の裏側で(表側かもしれないが)同類の人間のどこか一カ所でも心の通いあう場所をみつけて、その一カ所だけでも愛そうという心の働きをもっているもののようだ。[(一)P151]








□ブログ管理者評

信長、秀吉、家康の3代を生き抜いた武将を支えたその妻、千代。この本を読んだ男はきっとこの千代のような女を妻にしたいと思うことだろう。

だが残念ながらそうそう巡り合うことはない。はるかこの戦国の時代においても千代は稀な才女であったのだ。

この本を読む限り、女の最大の才能というものは、金メダルを獲ることでもビジネスを成功させることでもなく、男(夫)を育て上げるということなのかもしれない、と言えるかもしれない。

現代の千代を見つけた男性諸君は、そのひとを悲しませてはいけないのだよ。








□内容紹介

天下にむかってはなばなしく起ち上った織田信長の家中に、ぼろぼろ伊右衛門とよばれる、うだつの上らない武士がいた。その彼に、賢くて美しい嫁がくるという…伊右衛門は妻千代の励ましを受けて、功名をめざして駈けてゆく。戦国時代、夫婦が手をとりあってついには土佐一国の大名の地位をえた山内一豊の痛快物語。全四冊。

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□作者プロフィール

司馬遼太郎(シバリョウタロウ)
大正12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外語学校蒙古語科卒業。昭和35年、『梟の城』で第42回直木賞受賞。41年、『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。47年、『世に棲む日日』を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、『ひとびとの跫音』で読売文学賞受賞。58年、『歴史小説の革新』についての功績で朝日賞受賞。59年、『街道をゆく"南蛮のみちI"』で日本文学大賞受賞。62年、『ロシアについて』で読売文学賞受賞。63年、『韃靼疾風録』で大佛次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受賞。著書に『司馬遼太郎全集』『司馬遼太郎対話集』(文藝春秋)ほか多数がある。平成8(1996)年没。

1 件のコメント :

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