美徳のよろめき 三島由紀夫 新潮文庫

美徳のよろめき 三島由紀夫 新潮文庫



□ブックビットミシュラン(星最大5つ)

読みやすい ☆☆☆☆☆
心にひびく ☆☆☆
発見がある ☆☆☆
ビジネス書 ☆
人生ヒント ☆☆☆






□しおり

・人間が恋しいなどと思ったのは嘘だったのだ。何か小さな、一つの新鮮な幻影がほしかったのだ。[P25]








□ブログ管理者評

男が読めば、女の甘美かつ不可思議な生命体を物語ってくれるだろう。女が読めば、家庭・不貞・妊娠と身に迫る精神の葛藤が共感を強要されるだろう。このような作品を書き上げた三島由紀夫の才能が良い意味で恐ろしくさえ感じる。








□内容紹介

生まれもしつけもいい優雅なヒロイン倉越夫人節子の無垢な魂にとって、姦通とは異邦の珍しい宝石のようにしか感得されていなかったが・・・・・・。作者は、精緻な技工をこらした人工の美の世界に、聖女にも似た不貞の人妻を配し、姦通という背徳の銅貨を、魂のエレガンスという美徳の金貨へと、みごとに錬金してみせる。"よろめき"という流行語を海、大きな話題をよんだ作品。

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□作者プロフィール

三島由紀夫(ミシマユキオ)
(1925-1970)本名平岡公威。東京四谷生まれ。学習院中等科在学中、〈三島由紀夫〉のペンネームで「花ざかりの森」を書き、早熟の才をうたわれる。東大法科を経て大蔵省に入るが、まもなく退職。『仮面の告白』によって文壇の地位を確立。以後、『愛の渇き』『金閣寺』『潮騒』『憂国』『豊饒の海』など、次々話題作を発表、たえずジャーナリズムの渦中にあった。

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