武田信玄(山の巻)(四) 新田次郎 文藝春秋

武田信玄(山の巻)(四) 新田次郎 文藝春秋


□投稿者評
天下取りを頂点として、日本の戦国武将を下に配置してゆくならば、9合目あたりに位置するであろう武田信玄。彼は人生の花道で仕上げの階段を上りつつあった。頂点の景色を見ることはついになかったが、それまでに敷いた花道へと続く道の整備事業は後の家康をも瞠目せしめた。武田家内外の複雑な姻戚関係が信玄をつくり上げ強大な力を持つに至る戦国ロマン。歴史の教科書では教えてくれないこの輝かしい歴史の数十年を鮮やかに浮かび上がらせ、僕の貧弱な歴史知識を補ってなお溢れ出す作品。


□内容紹介
甲州・信州の全域をわがものとして、さらに駿河府中をおさえた信玄は、いよいよ京都にのぼろうとするが、織田信長に先をこされてしまい焦るばかりだ。その上、年来の病いが身をしばりつける。合理的な戦術によって、合戦に転機をもたらした名将・武田信玄の生涯を描いた長篇三千枚がいよいよ完結する第四巻。
(560ページ)

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□作者プロフィール

新田次郎(にったじろう)
明治45(19120)年長野県生れ。本名藤原寛人。無線電信講習所(現在電気通信大学)卒業。昭和31年(1956)年「強力伝」にて第34回直木賞受賞。41年永年勤続した気象庁を退職。49年「武田信玄」などの作品により第8回吉川英治文学賞受賞。55年2月没。

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