ある運命について 司馬遼太郎 中公文庫

ある運命について 司馬遼太郎 中公文庫


□マイブックミシュラン(星最大5つ)

読みやすい ☆
心にひびく ☆
発見がある ☆☆
ビジネス書 ☆
人生ヒント ☆☆






□しおり

「それほど見たければ、人間がどういうものかを見せてやろう」といって、ひらき直ったのが、芸のはじまりです。器楽を鳴らす、歌をうたう、そして踊り、あるいは舞う。ひとびとは幾重にも垣をつくってそれを見ます。芸というものは、人間という肉体がいかに美しく、さらにはその心がいかに奥深いものであるかを、同種族である他の人間に教えてくれる神聖技術なのです。・・・・・・古代、芸は神に属するものでした。・・・・・・神を意識しないよき芸は、ありえないともいえます。ただの達者な芸や、客に迎合しすぎた芸がすぐ飽きられてしまうのは、響きの高さがないからでしょう。[まず、人間にとって芸とは何かについて 次いで「上方花舞台」についての簡略な紹介をP330~P331]







□内容紹介

人間を愛し、その足跡に限りなき愛惜の情を注ぐ作者が、広瀬武夫の文学的資質、長沖一の軍隊小説を歴史の土中から掘り起し、さらに同時代のひとびと、身辺風土を語る。歴史と現代に生きる人物と運命を濃密に洞察する司馬文学の精髄。

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□作者プロフィール

司馬遼太郎(シバリョウタロウ)
大正12(1923)年、大阪に生まれ、大阪外語大学蒙古語科を卒業。昭和34年、『梟の城』により第四十二回直木賞を受賞。昭和四十二年『殉死』により第九回毎日芸術賞、同五十一年『空海の風景』など一連の歴史小説により第三十二回芸術院恩賜賞、同五十七年『ひとびとの跫音』により第三十三回読売文学賞(小説賞)、同五十八年「歴史小説の革新」により朝日賞、同五十九年『街道をゆく―南蛮のみち1』により第十六回日本文学大賞(学芸部門)、昭和六十二年『ロシアについて』により第三十八回読売文学賞(随筆・紀行賞)、昭和六十三年『韃靼疾風録』により第十五回大佛次郎賞をそれぞれ受賞。平成三年、文化功労者に顕彰される。平成五年、文化勲章受章。以上のほか主な著書に『豊臣家の人々』『竜馬がゆく』『世に棲む日日』『峠』『坂の上の雲』『花神』『翔ぶが如く』『項羽と劉邦』『菜の花の沖』『草原の記』など。『司馬遼太郎全集』がある。日本芸術院会員。







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