坊っちゃん 夏目漱石 新潮文庫

坊っちゃん 夏目漱石 新潮文庫


□マイブックミシュラン(星最大5つ)

読みやすい ☆☆☆☆☆
心にひびく ☆☆☆☆
ためになる ☆☆
ビジネス書 ☆
人生ヒント ☆☆







□ブログ管理者評

言わずとも知れた夏目漱石の名著のひとつ、『坊っちゃん』。
僕自身、愛媛県松山を訪れたことがあり、漱石も入った道後温泉にも行った。
道後温泉の3階の部屋には夏目漱石の言葉が、旅人を見下ろすように飾られていた。

「則天去私」。

天に則して私を去る。天の定めた命運に従い、小さくて取るに足らない個人的な思惑は捨てよ、という意味に僕は解釈した。
その骨髄が坊っちゃんの中にも入り込んでいるかのような作品に思い、そんなところも感じながら読んでみてはどうかと勝手ながら紹介しておく。









□作品内容

松山中学在任当時の体験を背景とした初期の代表作。物理学校を卒業後ただちに四国の中学に数学教師として赴任した直情径行の青年“坊っちゃん”が、周囲の愚劣、無気力などに反撥し、職をなげうって東京に帰る。主人公の反俗精神に貫かれた奔放な行動は、滑稽と人情の巧みな交錯となって、漱石の作品中最も広く愛読されている。近代小説に勧善懲悪の主題を復活させた快作である。
(216ページ)

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□作者プロフィール

夏目漱石(ナツメソウセキ)
(1867-1916)1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)に生れる。
帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。
帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表し大評判となる。
翌年には『坊っちゃん』『草枕』など次々と話題作を発表。1907年、東大を辞し、新聞社に入社して創作に専念。
『三四郎』『それから』『行人』『こころ』等、日本文学史に輝く数々の傑作を著した。
最後の大作『明暗』執筆中に胃潰瘍が悪化し永眠。享年50。







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