対談 中国を考える 司馬遼太郎・陳瞬臣 文春文庫

対談 中国を考える 司馬遼太郎・陳瞬臣 文春文庫


□マイブックミシュラン(星最大5つ)

読みやすい ☆☆
心にひびく ☆☆
発見がある ☆☆☆
ビジネス書 ☆
人生ヒント ☆☆






□ブログ管理者評

司馬遼太郎氏と陳瞬臣氏は大阪外国語学校の同窓であり、氏の言葉では「爾汝(じじょ)の仲」という。それだけに実に息のあった対談集となっていて、双方多弁を振るわなくても彼らの頭の中には雄大な中国大陸が展開し、ともすれば読者を置いてきぼりにしてしまう。

しかし必死に2人に追いすがってみても、夢中で談じ合いながら進みゆく後姿を見てしまうとどうにも微笑ましく、どうぞお構いなく存分に話してください、僕はなんとかおこぼれに預かります、といった心境になってしまう。

2人と並行して歩くにはまだまだ時間がかかるなあという、距離感を知るには良い本であった。







□内容紹介

古来、日本と中国は密接な関係を保ってきた。だが現実には、中国人は日本にとって極めて判りにくい民族なのではないか。ぶつからないためには理解すること、理解するためには知ること―両国の歴史に造詣の深い二大家が、この隣人をどのように捉えるべきか、長い歴史を踏まえて深く思索する中国論・日本論。

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□作者プロフィール

司馬遼太郎(シバリョウタロウ)
大賞12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外語学校蒙古語科卒業。昭和35年、『梟の城』で第42回直木賞受賞。41年、『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。47年、『世に棲む日日』を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、『ひとびとの跫音』で読売文学賞受賞。58年、『歴史小説の革新』についての功績で朝日賞受賞。59年、『街道をゆく"南蛮のみちI"』で日本文学大賞受賞。62年、『ロシアについて』で読売文学賞受賞。63年、『韃靼疾風録』で大佛次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受賞。著書に『司馬遼太郎全集』『司馬遼太郎対話集』(文藝春秋)ほか多数がある。平成8(1996)年没。







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