余話として 司馬遼太郎 文春文庫

余話として 司馬遼太郎 文春文庫


□マイブックミシュラン(星最大5つ)

読みやすい ☆☆☆☆
心にひびく ☆☆☆
発見がある ☆☆☆☆☆
ビジネス書 ☆☆☆
人生ヒント ☆☆☆







□ブログ管理者評

昭和の戦中・戦後、森寅蔵はフェンシング全米大会で優勝し、アメリカ剣道連盟を創設するなど天才的な剣術使いだった。

銘木屋のLさんは超人的な杉の目利き。

甲州で生神となった小田切謙明と坂本龍馬の許婚(と自称)の千葉さな子との意外な接点。

幕末から維新の日本が模倣すべきはフランスかドイツか。

江戸初期の河内国で起きた男女の心中さわぎなどを庄屋五兵衛は達意な随筆で書き残した。

日露戦争前のロシア要人紹介と日本の筒抜け暗号。

元禄時代、一流の才能を十六種もつ「ひとりね」の著者柳里恭(りゅうりきょう)。

近藤勇を捕縛した際の薩摩藩有馬藤太の逸話。

西郷吉之助と隆盛、大久保利通と一蔵、木戸孝允と桂小五郎、日本人の名前。

秀吉の顔に見る朝鮮出征。

宮本武蔵、連歌師の宗祇、芭蕉、諸国をタダで廻るコツ。

仙石権兵衛の陣羽織。

左様でござる、拙者、貴殿。

丹後の織田軍とテレビ軍。

蜂須賀小六ははたして盗賊か。

松永弾正が一度だけ恐怖した夜。

家康の威を借る金六。

会津人秋月悌次郎のこと。

中学時代に読んだ太平記はリズミカルな快感があると司馬氏。

信長、井伊直弼、大久保利通、専制を嫌う日本人の権力感覚。

漢の将軍、霍去病(かくきょへい)の墓の前で想う。

以上、自分の記憶の用に言葉の鍵を並べた。








□内容紹介

「人間の何事かについて小説の構想を考えているとき、無数の、といっていいほどの無駄ばなしが脳裏を去来する」と作者はあとがきでいう。その「無駄ばなし」は経となり緯となって、読者の眼前に壮大なそして奥深い歴史の世界を織り出すであろう。司馬遼太郎文学の舞台裏を知るためにも愛読者必読のエッセイ集である。
⇒アマゾンでこの本のことをもっと知る

↓ここに画像が出ていれば、アマゾンで購入できます!








□作者プロフィール

司馬遼太郎(シバリョウタロウ)
大賞12(1923)年、大阪市に生れる。大阪外語学校蒙古語科卒業。昭和35年、『梟の城』で第42回直木賞受賞。41年、『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。47年、『世に棲む日日』を中心にした作家活動で吉川英治文学賞受賞。56年、日本芸術院会員。57年、『ひとびとの跫音』で読売文学賞受賞。58年、『歴史小説の革新』についての功績で朝日賞受賞。59年、『街道をゆく"南蛮のみちI"』で日本文学大賞受賞。62年、『ロシアについて』で読売文学賞受賞。63年、『韃靼疾風録』で大佛次郎賞受賞。平成3年、文化功労者。平成5年、文化勲章受賞。著書に『司馬遼太郎全集』『司馬遼太郎対話集』(文藝春秋)ほか多数がある。平成8(1996)年没。






0 件のコメント :

コメントを投稿