宮本武蔵 司馬遼太郎 朝日文庫

公開日: 2013年5月11日土曜日 出版社_朝日文庫 著者_司馬遼太郎

宮本武蔵 司馬遼太郎 朝日文庫


□マイブックミシュラン(星最大5つ)

読みやすい ☆☆☆☆
心にひびく ☆☆
発見がある ☆☆☆
ビジネス書 ☆☆☆☆
人生ヒント ☆☆






□しおり

「あす、果たし合いの場所に出、床(しょう)ぎに腰をおろす。おろしたら、わが足もとの地面をのぞきこめ。もし蟻が這っているとすればそなたの勝ちだ。もし蟻がおらずともわしはその時刻、摩利支天に祈念をこめておいてやるからそなたの勝ちは疑いない」季節は、真夏である。野のどの地面を見ても蟻は這っているであろう。武蔵はそれを暗示の具にすることによって、少年に自分の運についての進行をもたせるようにした。あすの試合には、この少年はわが身の運を疑うことなく両刀を掲げて突進するであろう。[P199]








□ブログ管理者評

宮本武蔵は果たして天才だったか。そういう話になるとまず天才の定義を考える必要が出てきてややこしくなる。では宮本武蔵は凡人か、とい問いに対しては、いや凡人では決してないと言えるだろう。(天才の対義語は凡人ではないのか、という命題はここでは置いておく)

凡人ではない証拠は五輪書を著すなど様々あるが、本作品を読めばその非凡さが簡潔にわかるであろう。非凡人ゆえに13歳の初試合で相手を打ち殺し、狡猾に地理地形を調べて100人を相手に大将のみを打ち殺し、佐々木小次郎には舟の櫂で勝利した。その辺りのくだりは丁寧に描かれていて、武蔵の体臭までにおってきそうなほどである。








□内容紹介

剣の道を極め、「兵法者」の頂点に立ちながらも「軍学者」としての仕官がかなわなかった宮本武蔵。出世の道を目指し、挫折した、その屈託と自負心を鮮やかに描き、人間臭い武蔵像を創り出した傑作。


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□作者プロフィール

司馬遼太郎(シバリョウタロウ)

1923年大阪府生れ。大阪外語学校蒙古語部卒業。60年、『梟の城』で直木賞受賞。75年芸術院恩賜賞受賞。93年文化勲章受章。96年死去。
おもな作品に、『燃えよ剣』『竜馬がゆく』『国盗り物語』(菊池寛賞)『世に棲む日日』(吉川英治文学賞)『花神』『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『空海の風景』『胡蝶の夢』『ひとびとの跫音』(読売文学賞)『韃靼疾風録』(大佛次郎賞)『この国のかたち』『対談集 日本人の顔』『対談集 東と西』『草原の記』『対談集 九つの問答』『対談集 日本人への遺言』『鼎談 時代の風音』『街道をゆく』シリーズなど。







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